2021年度 奨学金受賞者 高橋さん(山口研)土屋さん(大河内研)

2021年度の奨学金の授与式を12月16日(木)にリモートにて実施し、当会を代表して為栗事業委員長より

高橋 優輝さん(山口研)土屋 裕さん(大河内研)

に採用通知書を授与いたしました。以下受賞者コメントとなります。

高橋優輝さん

この度は環境資源工学会奨学金という名誉ある奨学金を授与していただき, 誠にありがとうございます.

私は現在, 白金族金属製錬の湿式残渣から白金族金属を乾式製錬により回収するプロセスの開発についての研究を行っています. 白金族金属は自動車排気ガス浄化触媒, 化学触媒, ガラス製るつぼなどとても需要のある資源ですが, その資源量は少ないうえ, 鉱石中に占める含有濃度が低い, 南アフリカとロシアが1次供給の9割を占めるなど供給に問題が多い元素です. そのため, 日本での安定的な供給を確保するためにはリサイクルにおけるロスを削減するプロセスの開発が必要です. 私の研究ではその一助となる提案ができるのではないかと考えています.

今後は大学院に進学し, 白金族金属だけでなく, 様々な希少な金属のリサイクルプロセスの開発を乾式製錬の面から研究していきたいと考えています. そのためには研究室の仲間が取り組む課題も一緒に考えるなど, 学生だからこそできることを最大限生かしていきたいと思います. 卒業後も研究室での経験を活かし, 社会の課題を一つずつ解決していけるような人になりたいです.

以上を将来の抱負とし, 再度, 奨学金を授与していただいたことに感謝申し上げます.

高橋優輝

土屋裕さん 将来の抱負

この度は,環境資源工学会奨学金という名誉ある奨学金を授与していただき,大変光栄に存じます.支援してくださった方々には,この場を借りて心より感謝申し上げます.誠にありがとうございました.

現在私は人間-大気-森林の相互作用について研究をしています.近年になっても度々警報が発令される光化学スモッグについて,森林がどれほど影響しているのかを解明し,それを踏まえた改善策を提言することが最終的な目標です.非常に多くの要素が関係する難解な研究ではありますが,日本の,延いては世界の環境が少しでも良くなってほしいという思いを胸に日々努力をしています.

来年度は他大学の修士課程に進学し,地球規模の環境を考える上で必要な気象シミュレーションの研究を行う予定です.早稲田を離れはしますが,ここで学んだこと,そして早稲田大学の理念の一つである【学問の活用】を常に忘れず,社会貢献できるよう邁進する所存です.

この度は誠にありがとうございました.

土屋裕

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